BLOG

社長ブログ

2019.06.12

皆さんは、何次元に生きてらっしゃいますか?

先日、ジャパネット創業者の高田さんが「稼げる人が持っている三つの視点」について話されてました。

それは、能楽の大家、世阿弥の三つの視点。

一つは、我見(がけん)
これは、演者が舞台からお客を見てる視点

二つ目は、離見(りけん)
これは、お客が自分を見ている視点

三つ目は、離見の見(りけんのけん)
これは、自分のいる舞台、そして観客席、これを俯瞰しながら全体を見ている視点

何も稼げる稼げないだけでなく、日常生活を穏やかに、そして幸せに過ごす上でも、とっても大切な視点なのかなって思いました。

あまり好きな言葉では無いですが、「次元が低い」なんて時々言いますよね?
まさにそれも、これを表しているのではないでしょうか?

例えば、自分がニコっと挨拶をした。
すると、相手は面倒くさそうに顔も上げずにつれない返事をした。

すると、カチンときて「何なの!あの人、挨拶もきちんとできない、次元の低い人!」…なんて、笑い話ではないですが、
これ、カチンと来てる人の方が次元が低い訳です。

こんな時、「どうしたんだろ?体調でも悪いのかな?何か悩んでるのかな?」
って感じで、「どうしたの?元気ないみたいだよ」って優しく声をかけられる人が第二の視点のある人。
つまり返した返事だけを見てどうこうではなく、ちゃんと相手を見ている訳です。

次元とは、まさに平面から立体へ、そして時空を越えて、物事を捉えられるか?

悲しいかな、今のマスコミは、平面的な重箱の隅だけを切り取って、「問題だ!許せない!」と煽るような、次元の低い視点を視聴者に押し付けてくるので、国民意識までもが、単なる失敗やミスを取り上げて、単純に白黒や善悪の判断、誰の責任?なんて空気になってるのは寂しい限りです。

なので、私はナイター中継以外、テレビは見てません(笑)

でも、私の周りの尊敬する経営者や成功者の方々も「今やもうテレビは次元が低すぎてアホらしくて観てらない」と言って、何年もテレビを全く観てない人がビックリするほど増えているのも現実。

何か問題が起きると、その現象だけを平面的に捉えて、すぐにその場でカチンと来る人が増えてるのも、なんとなくこうした次元の低いマスコミの影響も大きいのかな?って寂しい気もしてます。

冒頭の挨拶にカチンと来た人にしろ、
いったいこの人は今の状況を空から俯瞰的に観たらどう思うんだろうな?って思いますが、
当の本人は、その瞬間、頭に血が上り、
自分も見えてない。
相手も見えてない。
空からの視点も見えてない。
ただ起きたその現象だけに反応して腹を立てて、「ねえ?あの人ひどいと思わない?」って感じでしょうか?

忙しいとは、心を亡くすと書きますが、
世阿弥の視点、こんな時代だからこそ、大切にしたいですね?

何があろうと、空から鳥の目の如く、穏やかな心で俯瞰的に事を見ていると、感情の波風も争いも減るのかなって思います。

では、今日もステキな一日を♡